広島で粉瘤・脂肪腫の日帰り手術なら

【2026年最新】粉瘤(ふんりゅう)・アテロームとは?症状・原因・治療を専門医師が徹底解説

粉瘤(アテローム) 小林 友哉 小林 友哉
粉瘤とは?アイキャッチ画像

皮膚のできものの中でも、とくに相談が多い良性のしこりが粉瘤(アテローム)です。当院では保険診療の日帰り手術に対応していて、傷あとに配慮したくりぬき法や切開法を、状態に合わせて選んでいます。

「これは粉瘤なのか」「放っておいていいのか」。まずはそこを落ち着いて見極められるように、基本の知識と費用の目安からまとめました。

この記事で分かること

  • 粉瘤(アテローム・ふんりゅう)とはどのようなできものか
  • 粉瘤の見た目の特徴と、できやすい部位
  • 痛み・におい・かゆみが出たときに考えられること
  • 粉瘤ができる原因や、できやすい人の特徴
  • ニキビ・脂肪腫との違い
  • 放置や自分でつぶすことのリスク
  • くりぬき法・切開法などの治療方法
  • 日帰り手術の費用目安
  • 受診する診療科と、当院で対応できること
執筆者
小林 友哉

日本形成外科学会 形成外科専門医

小林 友哉

粉瘤ひふのできもの
広島形成外科しずくクリニック 医師

広島大学附属高等学校を経て筑波大学医学専門学群を卒業後、筑波大学形成外科などで研鑽を積み、呉共済病院形成外科部長を務める。形成外科専門医として、傷あとに配慮した丁寧な手術を心がけている。

監修者
山根 亜衣

日本麻酔科学会 麻酔科専門医

山根 亜衣

粉瘤ひふのできもの
広島形成外科しずくクリニック 統括医

広島大学附属高等学校を経て熊本大学医学部を卒業後、呉共済病院で初期研修を修了。広島市立広島市民病院麻酔科で周術期管理・鎮痛に携わる。安心して受けられる日帰り手術体制を目指し、2026年に当院を開院。

粉瘤(アテローム)とは?

ふんりゅう・血管の
「アテローム」との違い

皮膚の下に、コリッとした丸いしこりが少しずつ大きくなってくる。これが粉瘤です。医学的には表皮嚢腫と呼ばれ、皮膚の内側にできた袋のなかに、角質(いわゆる垢)などの老廃物が溜まっていく良性のできものを指します。「脂肪のかたまり」と誤解されがちなのですが、中身の主役は脂肪ではなく角質です。

毛穴のある場所ならどこにでもでき、顔や耳のうしろ、背中、おしりのあたりに多く見られます。中央に黒い点のような開口部が見えることがあって、強く押すと、そこからにおいのある内容物が出てくることもあります。ただ、押し出しても袋そのものは皮膚のなかに残るので、しばらくするとまた同じ場所が膨らんできます。

この「袋が残る」という性質。ここがニキビとの決定的な違いです。呼び名はいくつかあって、「アテローム」「ふんりゅう」も同じできものを指します。皮膚科や形成外科でアテロームといえば、この粉瘤のことだと思ってください。

ちなみに、健康診断で耳にする「アテローム性動脈硬化」や「アテローム血栓性脳梗塞」は血管の病気で、名前は似ていても粉瘤とはまったくの別物です。大きさは数ミリのものから、数センチまで育つものまでさまざま。痛みがないことがほとんどなので、あるのには気づいていても、放っておいていいのか判断に迷いやすいできものでもあります。

参考:アテローム(粉瘤)(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)

日帰り手術の
費用はどのくらい?

粉瘤の手術は保険診療です

先に、いちばん気になるお金の話です。粉瘤の摘出手術には健康保険が使えます。自由診療ではありません。料金は「できた場所」と「しこりの大きさ」で決まる仕組みで、半袖・半ズボンで隠れない部分を露出部、隠れる部分を非露出部として扱います。

下の表は、3割負担の場合の目安です。このほかに初診・再診料や、必要に応じて病理検査などの費用がかかることがあります。

費用の目安
露出部(半袖・半ズボンで隠れない部分)※3割負担

大きさ費用の目安
直径2cm未満4,980円
直径2cm〜4cm未満11,010円
直径4cm以上15,030円

費用の目安
非露出部(半袖・半ズボンで隠れる部分)※3割負担

大きさ費用の目安
直径3cm未満3,840円
直径3cm〜6cm未満9,690円
直径6cm〜12cm未満12,480円
直径12cm以上24,960円
費用の目安

小さいうちのほうが手術も簡単で、料金も抑えられる傾向があります。逆に大きく育つほど、あるいは炎症を起こしているほど、手術の負担も費用も増えやすい。これが実際のところです。正確な金額は、大きさや状態を診てからのご案内になります。

見た目の特徴と、
できやすい部位

ぱっと見の印象やさわり心地に、粉瘤にはいくつかのサインがあります。

盛り上がったドーム状のしこりで、中央に黒い点(開口部)が見えることがあります。色は肌色に近いものから、やや黄色っぽいもの、青みがかって見えるものまでさまざまです。表面の皮膚とは一緒に動きにくく、その下の組織とはよく動く、という触り心地も特徴のひとつ。指でつまむと皮膚ごと持ち上がる感じがあり、押すと白っぽくてにおいのある内容物が出てくることもあります。

できる場所は本当にさまざまです。よく相談されるのは、顔・鼻・耳・耳たぶ・首・背中・おしり・脇・デリケートゾーンあたり。まれに手のひらや足の裏にできることもあります。

気をつけたいポイントは部位によって変わります。顔なら傷あとの目立ちにくさ、目のまわりなら別のできものとの区別、といった具合です。

痛み・におい・かゆみ

気になる症状が出てきたら

ふだんの粉瘤は、痛くもかゆくもありません。だからこそ、急に痛み出したときは体の側で何かが起きたサインだと考えてください。いちばん多いのは、細菌感染を起こして赤く腫れ、ズキズキ痛む「炎症性粉瘤」の状態です。押すと痛い、熱っぽい、赤みが広がってくる、といった変化が出てきます。

においが気になるのは、袋のなかの角質が分解されるためで、これは内容物そのものの性質です。かゆみや軽い赤みが、炎症の入り口になっていることもあります。

放置していた粉瘤ほど、この炎症は起こしやすくなります。痛みや腫れが出てきたら、市販薬でようすを見るより早めの受診を。結果的に、そのほうが治療は軽く済みます。

なぜできる?
できやすいのはどんな人?

粉瘤ができるしくみ

もともと、はがれ落ちるはずの角質が、袋状になった構造のなかに閉じ込められ、少しずつ溜まっていく。これが粉瘤のでき方です。毛穴の一部が袋になる、外傷やニキビのあとがきっかけになるなど、成り立ちにはいくつかのパターンがあります。足の裏にできるものでは、ウイルスの関与が指摘されているタイプもあります。

ストレスや体質は関係する?

「ストレスでできる」ともよく聞かれます。ただ、ストレスが直接の原因だという医学的な根拠は、はっきりしていません。一方で、一度できた人が別の場所にも繰り返しつくることはあって、体質的な要素はありそうだとみています。生活習慣で完全に防ぐのが難しいできもの、というのが正直なところです。

山根 亜衣(やまね あい)

統括医のワンポイント

外来では「不摂生のせいでしょうか」と気にされる方がいらっしゃいます。粉瘤は生活の乱れが原因でできるものではないので、ご自身を責める必要はありません。できてしまったものを、いい状態のうちにどう対処するか。そこを一緒に考えていきましょう。

ニキビ・脂肪腫との
見分け方

まれに悪性のことも

見た目が似たできものは多く、自己判断が難しいところです。ざっくりした違いは、下の表のとおりです。

粉瘤・ニキビ・脂肪腫の見分け早見表

比較項目粉瘤(アテローム)ニキビ脂肪腫
中身角質(垢)皮脂・膿脂肪
袋の有無ある(残ると再発)ないある
黒い点見えることが多いないことが多いない
経過自然には消えない数日から治ることが多いゆっくり大きくなる
深さ・硬さ皮膚のすぐ下・弾力浅いやや深い・柔らかい
見分け方

ニキビは袋がないので自然に治りますが、粉瘤は袋が残るため繰り返します。脂肪腫は文字どおり脂肪のかたまりで、粉瘤よりも深いところにできやすいできものです。

急に大きくなる、出血する、硬くしこる。こうした変化があるときは、自己判断せず一度診てもらってください。まれに、粉瘤に見えて実は別の病気、ということがあります。ごくまれではありますが、悪性の腫瘍が粉瘤のような見た目をとることも報告されています。

放置するとどうなる?

自分でつぶすのが危険な理由

放っておいても、粉瘤が自然に消えることはありません。袋が皮膚のなかに残り続けるからです。時間がたつほど袋は少しずつ大きくなり、あるとき細菌感染を起こして赤く腫れ、痛みをともなう炎症性粉瘤になります。

こうなると、いったん炎症を鎮めてからでないと手術がしにくく、治療全体が長引きがちです。膨らみが破れて、内容物が漏れ出してしまうこともあります。

自分で針を刺したり、強く押し出したりするのはやめておいてください。中身を出しても袋は残るので、また再発します。そこから細菌が入って悪化したり、あとが残りやすくなったりもします。触りたくなる気持ちはよく分かります。それでも、いじらずに受診するのが、結局はいちばん傷を小さく終わらせる近道です。

治療の選び方

くりぬき法・切開法と、炎症しているとき

根本的な治療は、袋ごと取り除くことです。中身だけ出しても、袋が残れば再発します。袋を残さないこと、これが手術でいちばん大事なところです。方法は主に2つあります。

くりぬき法(傷の小さい日帰り手術)

小さな円形の器具で数ミリの穴をあけ、そこから袋ごと引き出す方法です。傷が小さく済むので、小さめの粉瘤や、目立たせたくない部位に向いています。局所麻酔で行う日帰りの手術です。

くりぬき法

切開法が向くケース

大きな粉瘤や、袋が周りと癒着しているケースでは、しこりに沿って皮膚を紡錘形に切開し、袋を確実に取り出します。確実性が高く、大きさや部位によってはこちらを選びます。

炎症・化膿しているとき

すでに赤く腫れて膿がたまっている炎症性粉瘤では、先に切開して膿を出す、あるいは薬で炎症を抑える処置をしてから、落ち着いたところで袋を摘出する、という段階を踏むことがあります。市販の塗り薬や「たこの吸い出し」で根本的に治るものではないので、炎症が出てきたら早めにご相談ください。

参考:粉瘤(アテローム・表皮嚢腫)(日本形成外科学会)

山根 亜衣(やまね あい)

統括医のワンポイント

「切開とくりぬき、どっちがいいですか」とよく聞かれます。正解はひとつではなく、粉瘤の大きさ・場所・炎症の有無で変わります。傷を小さくしたいご希望も含めて、診察のときに一緒に方針を決めていきましょう。

手術は痛い?
治療当日の流れと、術後のケア・再発

「手術」と聞くと身構えてしまいますよね。とはいえ、粉瘤の摘出は局所麻酔で行うので、手術中の痛みは麻酔で抑えられます。チクッとする麻酔の注射のあとは、ほとんど痛みを感じないまま進みます。

当日は、診察でしこりの状態を確認し、麻酔をしてから袋ごと摘出、必要に応じて縫合します。出血や血のたまりを防ぐために、細い管(ドレーン)を一時的に入れることもあります。

手術当日の流れ

手術そのものは短時間で終わり、その日のうちに歩いて帰宅できます。術後は傷を清潔に保ち、決められた通院で経過をみていきます。抜糸までの期間は部位によって変わり、傷あとも体質や部位によって差が出ます。

再発するのは、袋が残ってしまった場合です。袋をしっかり取り切ることが、再発を防ぐいちばんの近道になります。

何科に行けばいい?

当院でできること

粉瘤は、形成外科でも皮膚科でも診てもらえます。傷あとへの配慮を優先したいときは、形成外科が選択肢になります。

当院は形成外科として、粉瘤の日帰り手術に対応しています。JR広島駅南口から徒歩5分、水曜をのぞいて土日も診療しているので、平日に時間の取りにくい方も受診しやすいはずです。

お電話が難しい場合は、LINEでのご相談も受けつけています。

粉瘤(アテローム)
お悩みの方は
当院にご相談ください

「これって粉瘤かな」という段階でも構いません。気になるできものがあれば、早いうちに一度ご相談ください。

ご予約

082-263-0606

電話受付時間 平日・土日祝 7:00-21:00

診療時間:10:00〜19:00(最終受付 18:30)
休診:水曜

よくある質問

粉瘤は何科を受診すればいいですか?

形成外科または皮膚科で診てもらえます。傷あとへの配慮や手術を前提に考えるなら形成外科が向いています。

粉瘤はなぜできるのですか?

角質が袋の中に溜まってできます。外傷やニキビのあとがきっかけになることもありますが、原因がはっきりしないことも多いできものです。

粉瘤は人にうつりますか?

うつりません。感染症ではなく、皮膚の内側にできた袋の中に角質が溜まったものです。

市販の塗り薬で治りますか?

塗り薬で袋そのものがなくなることはありません。根本的に治すには、袋ごと取り除く必要があります。

手術は痛いですか?

局所麻酔で行うため、手術中の痛みは抑えられます。麻酔の注射のときに軽い痛みがある程度です。

何年も放置していますが大丈夫でしょうか?

今すぐ命に関わるものではありませんが、放置で大きくなったり炎症を起こしたりすると治療が大変になります。落ち着いているうちの受診がおすすめです。